〜多焦点眼内レンズをご希望のお客様へ〜

2007年より日本でも新世代の多焦点眼内レンズが認可されました。
メガネなしでおおむね遠方も近くも見えるという白内障手術です。
車の運転などでは眼鏡が必要になる場合もありますが、90%の方は日常生活で眼鏡なしで生活できます。
しかし、手術の適応となる眼の条件が通常の白内障手術より厳しくなりますのでどなたでも入れられるわけではありません。
また手術は先進医療のため費用はやや高額です。多焦点眼内レンズを用いた白内障手術をご希望される方は
逗子駅前 鈴木眼科(0120-972-964)までお問い合わせ下さい。

〜多焦点眼内レンズとは〜

「多焦点眼内レンズ」は遠方と近方の両方にピントが合うようにできているため、メガネへの依存を極力減らすことができるレンズのことです。多焦点眼内レンズは常に複数の距離の情報を得ることにより、質の高い視覚情報をより多く得ることができます。

人間は常にまわりからの情報を得ながら日々の生活を営んでいます。その情報は視覚や聴覚、味覚、触覚などの感覚を、目や耳などの感覚器官で得ています。
人間の得る情報のうち、80%以上が視覚情報であると言われています。
しかし単焦点眼内レンズではピントの合っていない距離が多いため、十分な視覚情報を得ることができません。
多焦点眼内レンズはより多くの距離にピントの合っているため、たくさんの視覚情報を同時に得ることができ、より豊かで便利な日常生活をすることができます。

〜多焦点、単焦点眼内レンズの比較〜

眼内レンズには「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。
通常の白内障手術に置いて移植される眼内レンズは「単焦点眼内レンズ」です。単焦点眼内レンズを用いた手術であっても手術前に比べれば大幅な改善が得られますが、
ピントの合う範囲が遠方か近方のいずれかに限られているため、遠方か近方を見る時のどちらかは眼鏡が必要となります。
これに対し「多焦点眼内レンズ」は遠方と近方の両方にピントがあうため眼鏡への依存を減らすことができます。

単焦点レンズを移植したときの見え方

多焦点レンズを移植したときの見え方

 単焦点眼内レンズ多焦点眼内レンズ
長所
  •  一箇所視点を合わせた箇所をとても鮮明に見ることができる。
  • メガネに頼ることなく、遠方、近方の両方を見ることができる。
  • メガネが必要となった場合でも、一本で済む。 
短所
  • 裸眼では遠方・近方のどちらかが見えにくくなる。
  • 眼鏡が最低1つ、場合により複数必要になる。
  • 見え方がやや不鮮明に感じることがある。
  • 夜間時車のライト等が滲んで見えることがある。
適した人
  • 眼鏡をかけることは構わないので、より鮮明な視力を求めるという方。
  • 見え方の質がやや劣っても、なるべく眼鏡に頼りたくないという方。
  • 仕事、趣味、スポーツなどで遠くも近くも眼鏡なしで見たい方。

〜合併症について〜

合併症(がっぺいしょう)とは、手術中あるいは手術後に起こる都合の悪い状態のことです。
合併症の起こる確率は少なくなりましたが、絶対に起こらないとは言えません。合併症が起こった場合にも、最新の医療技術で対応いたします。

  • ハロ・グレア現象
    眼内レンズの素材は一種のプラスチックです。
    そのため眼内に入る光が反射され、見ている物体の周囲に輪が
    かかって見えることがあったり、光が長く伸びてまぶしく見えることが稀にあります。
    手術後、徐々に慣れ、症状がよくなることがありますので様子をみてください。
    もし、手術後6か月ほどたってもよくならない場合は担当医にご相談ください。
  • 後発白内障(こうはつはくないしょう)
    手術が終わり、数カ月数年経って、眼内レンズをささえる膜(後嚢)が濁り、視力が落ちてくることがあります。
    この場合は、外来時にレーザーを使用し、濁った嚢に切れ目(切開)を加えることで、再度見えるようになります。
    レーザー後は、濁りの破片により蚊が飛んだような飛蚊症がでる場合がありますが、時間とともに減り、違和感を感じなくなることが多いです。
  • 外部からの感染
    手術後、きちんと点眼していれば心配ありませんが、手術の傷口から眼の中に最近が入り、繁殖する事を感染といいます。
    糖尿病や抵抗力の落ちた人の中で稀に起こすことがあり、最悪の場合には失明することもあります。
    術後2週間以内に急激な視力低下、眼痛、充血などがあれば、すぐにご連絡下さい。早期に治療する必要があります。

〜当院で採用している多焦点眼内レンズ〜

FINE VISION(Toric)
〜 3焦点レンズ 〜

FINE VISION(3焦点レンズ)は、これまでの多焦点眼内レンズとは異なり、
「近方」「遠方」に加えて「中間距離」の3焦点にピントの合う眼内レンズです。
全体を通して良好な視機能を提供する精度の高い眼内レンズです。

レンズの特徴

アポダイズ回折型で非球面デザイン、
遠方と近方、遠方と中間距離の2種類のバイフォーカル(2重焦点)レンズを組み合わせた
二重構造になっているため、遠方、中間距離、近方の3つが見えるレンズになっています。
そのため、手術後は眼鏡がほぼいらなくなると思われます。
アポダイズ構造によってハロー・グレアが軽減されるほか、
ブルーライトをカットしています。

光学部デザインアポダイズ回折型
乱視矯正
レンズ度数間隔0.5/乱視度数0.75D
焦点の特性遠方・中間・近方
近見の焦点距離30cm
得意な見え方・作業ゴルフ・PC・読書
ハロー・グレアの自覚
紫外線カット
ブルーライトカット
生産国(メーカー)ベルギー(Physiol)

Mini Well
〜 アポダイズ回折型 〜

ミニウェル(Mini Well )は、従来の回折型や屈折型と全く異なる新しいタイプの多焦点眼内レンズです。
球面収差の原理を利用したレンズ光学構造により、近方視はやや弱いものの、コントラスト感度の低下が一切なく、
遠方から中間距離まで連続して鮮明な明視域を保持することができ、
かつての有水晶体眼にもっとも近い見え方を実現した眼内レンズです。

レンズの特徴

他社の多焦点眼内レンズはそれぞれの焦点付近を中心に、ほぼ二峰性もしくは三峰性の急峻な明視域のピークを持ち、
それ以外の部分では有効な視力が得られにくい。
一方、ミニウェルは近方での視力がやや得られにくいが、自然で緩やかな幅広い明視域のピークを持っており、
それ以外の区間でも明視域の落ち込みが少ないが特徴です。
これにより、良好なコントラスト感度を保持しながら、連続性の高い視力改善が期待できる。

光学部デザインプログレッシブタイプ
乱視矯正◯ 
レンズ度数間隔0.5
焦点の特性遠方〜中間
近見の焦点距離40cm
得意な見え方・作業ゴルフ・PC・運転
ハロー・グレアの自覚ほぼなし
紫外線カット
ブルーライトカット
生産国(メーカー)イタリア
(SIFI Meditech)

Restore(Toric)
〜 アポダイズ回折型 〜

ReSTORは回折型多焦点眼内レンズです。
中央の直径3.6mmが回折構造で、その周辺が遠用の単焦点レンズになっているアクリル非球面着色レンズです。
周辺の非球面屈折領域と、中央の回折領域により、見え方が瞳孔の大きさに依存しにくくなっています。
近用レンズの加入度数は、+4D【近用眼鏡+3.2D相当】と+3D【近用眼鏡+2.5D相当】があり、
お一人お一人の、ライフスタイルに合わせた選択ができるようになっています。

レンズの特徴

遠方、近方ともによく見えるのが利点ですが、光を2つに分けるため、
コントラスト感度が低下しやすいと言われてます。
瞳の大きさにあまり影響されませんので、一般的に瞳の小さい高齢者にも安心して使用できるレンズです。

光学部デザイン2焦点回折型
乱視矯正 ◯
レンズ度数間隔0.5/乱視度数0.75D
焦点の特性遠方・近方
近見の焦点距離40cm
得意な見え方・作業ゴルフ・読書
ハロー・グレアの自覚ほぼなし
紫外線カット
ブルーライトカット
生産国(メーカー)アメリカ
(Alcon)

ACTIVE FOCUS(Toric)
〜 アポダイズ回折型 〜

ReSTORの進化型。低加入度数で、2焦点ではあるが遠くからパソコンまで広い焦点深度を持つレンズ。
ハロー・グレアが少なく、コントラスト感度も良好。近くは見えにくい。

レンズの特徴

これまでの多焦点眼内レンズは暗い場所や夜にライトを見ると光の輪や眩しさ(ハロー・グレア)を感じやすく、
夜間ドライブには向かない側面がありました。
ACTIVEFOCUSはハロー・グレアをより少ないレベルに抑え、質の高い遠方視と中間視力、
近方の視力補正をもたらすことが可能になりました。
そのため、夜間にドライブする機会が多い方やゴルフやテニスなどのスポーツを楽しみたい方など、
アクティブなライフスタイルを好む方により適した眼内レンズです。
 反対に室内での繊細な作業に従事されている方や、元々強度近視などで近い距離で物を見る癖がある方などは
近くの見え方が少し物足りなく感じて眼鏡が必要になる場合もあります。

光学部デザインアポダイズ回折型
乱視矯正 ◯
レンズ度数間隔0.5/乱視度数0.75D
焦点の特性遠方・中間
近見の焦点距離53cm
得意な見え方・作業ゴルフ・PC
ハロー・グレアの自覚ほぼなし
紫外線カット
ブルーライトカット
生産国(メーカー)アメリカ
(Alcon)

〜手術を受けられる方〜

当医院の手術は、先端の手術設備を整えており、より安全で患者さまの負担の少ない手術を実現しております。

ご相談のうえ、手術日を決めます。
同時に手術前検査、手術説明の日程も決定します。
眼球の検査、および採血や血圧を測り、全身の健康状態を調べます。

手術前検査の結果、問題がなく手術が可能と診断された方には手術に関することについて
説明させていただき、質問にお答えします。手術当日の来院時刻を決定します。
また目薬をお渡ししますので、指示通りに点眼してください。

原則として、開始予定時刻の60分前にご来院をお願いします。
手術にかかる時間は30分程度です。

自宅に帰られたあとは特に寝ている必要はありませんが、
力の入ることはせず、ゆっくりとお過ごしください。
多少日常生活での行動に制限がありますので、ご相談ください。

定期的に通院をしていただき、手術後の経過を観測します。

〜適応と非対応〜

▶︎多焦点レンズの使用に適している方

  • 白内障により視力が低下したり、かすみ、ぼやけ、まぶしさなど日常生活を送ることが不自由になった方
  • 原則として白内障以外に目の病気のない方
  • 眼鏡からより解放されたいと強い希望をお持ちの方
  • 術後の見え方に適応するのに数ヵ月かかる可能性があること、眼鏡が全く必要でなくなることはないなど術後の見え方や医師の説明をご理解していただける方

▶︎多焦点レンズの使用に注意が必要・適していない方

  • 夜間運転/職業上で近見作業の多い方(タクシー、トラック運転手など職業運転手、デザイナー、写真家など)
  • 瞳孔径の小さい方
  • ドライアイ・角膜混濁など通常の白内障手術で単焦点レンズを挿入する際も慎重に検討すべき方
  • 白内障以外の目の病気、身体の病気がある等を理由として医師が不適当と判断した方
  • 医師の説明を理解していただけない方

〜高度先進医療とは〜

当院は、先進医療を行う施設として厚生労働省の認定を受けています。

先進医療とは、厚生労働省が認めた医療機関のみが実施できる、有効かつ安全で高度な新しい医療技術のことです。先進医療は、国民の安全を守り、
患者様負担の軽減を図りつつ、医療の選択肢を拡げるために、保険診療との併用を認めるものです。
先進医療として認められた多焦点眼内レンズ挿入術は、費用の一部が保険診療なります。
任意保険の先進医療特約に加入している場合は、保険会社から治療費の給付が受けられます。

詳細は厚生労働省のホームページ「先進医療」をご覧下さい。

〜費用について〜

多焦点眼内レンズは「自由診療」もしくは「先進医療」となります。「先進医療」は、厚生労働省が認めた医療機関のみで実施できる医療です。
「自由診療」は、眼内レンズの代金を含め、すべての検査、診療、薬剤、手術費用が自己負担となります。
「先進医療」は、診察・検査・薬などは保険で診療できますが、眼内レンズの代金、手術費用は自己負担となります。
民間の先進医療保険に加入されている場合は治療費がすべて交付されることもありますので、詳細については、加入されている保険会社へお問い合わせください。
*2020年3月いっぱいで多焦点眼内レンズは先進医療の対象外となりました。

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